おすすめ図書の紹介

こんとあき

林 明子: 作/絵  



小さな女の子の「あき」ちゃんと生まれた時からあきちゃんのそばにいたキツネのぬいぐるみの「こん」
二人がさきゅうまちにあるおばあちゃんの家まで、古くなった「こん」の腕のほころびをなおしてもらうために電車に乗って冒険
する物語です。
小さな子でも分かりやすい二人の会話と林明子さんの柔らかな絵、2歳の息子も物語の世界観に魅了され、何度も何度も「こんあき読んでっ」と頼まれて繰り返し読んだオススメの本です。
我が家のいちばんのお気に入りの場面はこんとあきが美味しそうに食べている「あげどん弁当」が出てくるページ。
食べることが大好きな息子はどんな味なのかを想像しながら絵を見て、お話しを聞いているようでした。
読んだ子どもの年齢:2歳












パパ、お月様とって!

エリック・カール : 作/絵    もり ひさし: 訳

ある晩、モニカは、お月さまがとても近くに見えて、お月さまと遊びたくなりました。モニカは言います。「パパ、お月さまとって!」そこでパパは、ながーいながいはしごを持ってきて、たかーいたかい山のてっぺんにはしごを立ててお月さまへとのぼっていきます。  出てくるものの大きさを、何ページも使って表現しています。例えば、「ながーいながいはしご」は横に4ページ。そして「大きなお月さま」はなんと縦横4ページのジャンボサイズ。スケールの大きさは、衝撃的です。
さらに、物語の後半になると、大きなお月さまは、どんどん小さくなってしまいます。このお話から、月の満ち欠けも学ぶことができます。
読んだ子どもの年齢:5歳




りこうねずみとよわむしねこ
 作 ジョン・ヨーマン   絵 クェンティン・ブレイク

粉屋の風車小屋に住む何百匹ものねずみが主人公。ねずみたちにとって風車小屋は絶好の遊び場です。粉屋はそのねずみを追い払おうと猫を連れてくるのですが…。ねずみと猫の予想外の関係が微笑ましいです。また、イギリスのイラストレーターのクェンティン・ブレイクが描く絵がとても可愛く楽しめます。
読んだ子どもの年齢 6歳

どろにんげん
作 長新太

どろにんげんはどろでできたおばけです。どろにんげんとタコ(海にすむ8本足のあのお馴染みの)が2人で旅をするお話です。どこまでもナンセンスで展開が読めないので大人でもワクワクと楽しめる本だと思います。どろにんげんとタコのキャラクターもゆるキャラのような力の抜ける可愛さで読後感もとてものほほんとしています。
読んだ子どもの年齢 4歳


はっけんずかん のりもの
絵: 西片 拓史 出版社:学研

学研のはっけん図鑑シリーズの一冊です。乗り物に興味を示し始めた小さな子から、親しみやすいイラストで描かれた楽しい窓開き仕掛け窓に惹かれて大人まで一緒に楽しめる図鑑です。めくると乗り物の構造や中の様子が覗ける楽しい仕掛け窓のあるイラストのページと、次のページは写真と解説付きという構成も、イラストだけでは物足りない子どもの好奇心を刺激してくれる素敵な要素だと思います。乗り物大好きな息子は飛行機、消防車やトラクターにボートまで載っているこの本が大好きで、絵本を読む様にかわいいイラストのディテールを隅々までじっくりと楽しんでいます。
読んだ子の年齢:1歳10ヶ月



『からすのぱんやさん
作者 絵かこさとし
カラス夫婦が4羽の子育てをしながらパン屋さんをするお話です。子供たちの名前がオモチちゃん、レモンちゃん、リンゴちゃん、チョコちゃんと美味しそうで可愛らしいので子供は大ウケでした。家族で作るパンが沢山出て来ますが、子供と一緒にどのパンが食べたい?なんて話しながら盛り上がれる一冊です。
読んだこどもの年齢:7歳

鼠の嫁入と文福茶釜
夫・文 構成千葉幹     講談社

誰もが知っているおなじみの昔話。特に文福茶釜は、タヌキが茶釜に化けるという奇想天外な展開が楽しく、いろりにかけた茶釜が「あっちっちっち」と大声をあげるシーンなどは子供も大笑いです。たぬきの頭と手足、しっぽの生えた茶釜も何ともユーモラスで親しめます。半世紀以上前に描かれた絵もとても美しく、江戸時代の調度品や着物など風俗が丁寧に描かれています。
読んだこどもの年齢:5歳


『ねこのはなびや』

作者 絵渡辺有一

この本は文字をまだ読めない小さなお子さんから小学校のお子さんまで楽しめる本です。
色彩豊かに描かれたユニークで空想的な花火の数々がとても印象的です。
花火が夜空にあがっていくページの次は、大きく縦に開くページがあったり、横に幅広く開くページがあったりと、本の構成が工夫されて、夜空に花開く花火の姿がダイナミックに描かれています。登場する猫たちもユニークで、最後に子供とどのチームが勝ったと思うかお互いの意見言って、話が弾みました。 
読んだこどもの年齢:5歳と2歳


『もうすぐおしょうがつ』 
寺村輝夫・作、いもとようこ・絵

お正月も間近になった頃、主人公のネコ・ちろえは、幼稚園をズル休みしてしまいます。
幼稚園をお休みしたちろえは、うとうと・・・
娘は、その中でちろえが見た夢が、おもしろくて好きです。夢の内容は、ドラゴンが襲ってきたと思ったら実はそれは凧で、ちろえは凧の上にのって飛んでいて、さいごはその凧から落ちてしまう、というものです。
次の日ちろえは、幼稚園に行き、みんなで楽しくお正月を過ごす、という笑顔になれる絵本です。
読んだこどもの年齢:5歳


『さとうきび』
福音館書店、かがくのとも

沖縄でのサトウキビ収穫のお話。お気に入りのページは、お祖父ちゃんが子どもたちに収穫したてのサトウキビの皮を向いてくれて、かじるシーン。いつか日本で食べてみたいのです。
読んだこどもの年齢:5歳

『チャレンジミッケ!6 こわーいよる』
ウォルター・ウィック・作、糸井重里・訳
見 開きページに所せましと書かれた絵の中から探しっこする楽しい本です。怖い町や村、不気味なお城の中の不気味な戸棚の中から、ドクロやかえ る、クモや蛇などを見つけます。緻密なタッチで、怖いものがた〜くさん書かれているのですが、子供たちは大好きで毎日のようにページを広げてはミッケごっ こをしていました。オリジナルは英語ですが、日本語版は糸井重里さんが訳されているので、文章も楽しいです。
読んだこどもの年齢:4歳と5歳



タイトル: おちゃのじかんにきたとら
作者:ジュディス カー
和訳:晴海 耕平
ソフィーちゃんという女の子の家にとつぜんトラがやって来て家中のものを食べ尽くし飲み尽くし去っていきます。優しいお父さんの提案で家族揃ってレストランに夕食を食べに行く最後の場面が何ともほっこり幸せな気分に。ここイギリスでは知らない人はいないほど大ベストセラーの絵本。現地の幼稚園に通う我が子も英語版を読み、元々お気に入りのおはなしでしたが、どんぐり文庫で日本語版の絵本も読むことが出来、ますます好きになりました。
読んだこどもの年齢:3歳


タイトル:おまえうまそうだな
作絵:宮西達也
娘の最近のブームは恐竜(Dinosaurs) 。この本を数ある本の中から選んだのも娘でした。お話の内容は、草食恐竜のアンキロサウルスの赤ちゃんが、肉食恐竜のティラノサウルスをお父さんと思い込み、動揺しながらもティラノサウルスがアンキロサウルス赤ちゃんに生きるために必要なことを教えて、一人で生きて行けるように応援し、背中を押してあげるというもの。「パカッ」とか「ガオー」という面白い音と、なんの音もセリフもないけどストーリーが語られる沈黙のイラストとのコントラストが面白い。声に出して読んでいるうちに、娘も一緒に声に出したりして、楽しめます。
読んだこどもの年齢:3歳半


タイトル: これはおひさま
作者:谷川俊太郎
この本は 「これはおひさま」という書き出しから始まります。そして「これはおひさましたのむぎばたけ」という風にどんどん言葉が積み重なっていきます。ページが進むと、文章はどんどん長くなってゆきます。文章のリズムがとても楽しい名作です。同じ言葉のくりかえしが とても気に入っているようです。


タイトル:くまのコールテンくん
作者・絵:ドン・フリーマン
大きなデパートのおもちゃ売り場に売られているくまのコールテンくん。ひとりの女の子がコールテンくんを気に入りますが、お母さんにボタンがとれているからダメと言われてしまいます。コールテンくんは、その夜、デパートの中をボタンをさがしまわります。さて、ボタンは見つかるのか。この絵本を手にした子は最後のシーンが大好きなんだそうです。心温まるストーリーです。
読んだこどもの年齢:7歳


タイトル:100かいだてのいえ
作者:いわいとしお
大人気の100かいだてシリーズ。どんぐり文庫には、ほかのシリーズもあります。10階ごとに住む生き物がかわり、カラフルでかわいらしい絵本です。一つ一つのお部屋をじっくりみたり、読み聞かせるだけでなく、こどものお話をふくらませるのも楽しい絵本です。この絵本を手にした子は、りすさんの住む階がすきなんだそうです。
読んだこどもの年齢:7歳


タイトル:ことばのこばこ
作者・絵:和田誠
この本は物語というよりは、ことばのパズルというほうがぴったりくるかもしれません。しりとり、はんたいことば、かぞえうた、なぞかけ。。。いろいろな言葉遊びが 1冊の中に入っています。子供だけでなく大人も楽しめる絵本です。面白い言葉がたくさん入っているから好きなんだそうです。


タイトル:はじめてのキャンプ
作者・絵:林明子
「はじめてのおつかい」、「ぼくは歩いたまっすぐまっすぐ」などでお馴染みの林明子さんの作品です。4歳くらいの女の子なほちゃんが、大きいお姉さん、お兄さんに混じってキャンプにでかけるお話です。なほちゃんは小さいから足手まといだ、無理じゃないかと思われていますが、私も行く!と宣言します。はじめてのキャンプ、なほちゃんは重い荷物を運び、薪を集め、失敗もしながら様々なキャンプ体験をしていきます。夜、みんなが寝てる間にテントの外へ、頑張って1人でトイレにもでかけます!等身大の女の子が頑張って自信をつけて行く様子が丁寧に描かれており、娘にはとても共感できるお話だったようで、読んで読んでがとまらない一冊でした。活字量が増えるため、大きい子向けの図書として一番上の棚に置かれていますが、この本のようになかには活字ばかりではなく絵が豊富な本もありますので、まだうちの子には難しいかなと思わず手にとってみてください。
読んだこどもの年齢:3歳


タイトル:もりのおくりもの、きのみのケーキ、もりのふゆじたく
作者:たるいし まこ
こちらはどんぐり文庫にはないのですが自宅からのおすすめの絵本3冊組。その中から「もりのおくりもの」のご紹介です。りす、くま、きつね、たぬき、ねずみ、いのししなど森の動物たちの元へ葉っぱのお手紙が届きます。「寒くなったのでセーターを編んでください」さて、誰からの手紙でしょう。動物たちはせっせとお家でセーターを編んで、手紙の送り主にプレゼントします。その喜んだ顔といったら!!プレゼントを送った方もプレゼントを受け取った方も読んでる私達もほっこりと幸せを感じられる心温まる絵本、とても優しい絵を描くのみならず、絵本の設定がとても素敵です。
読んだこどもの年齢:3歳


タイトル:きょうはハロウィン
作者:平山暉彦
アメリカに引越したばかりのケンくんが、最初は怖かったハロウィンを通して、お隣のピートと仲良くなるのを、自分のハロウィンで楽しかった思い出と重ねて読みました。


タイトル:アンネ・フランクものがたり
作者:ヨハンナ・ハルウィッツ
アンネが13歳の誕生日に日記帳をプレゼントされ、日記帳にキティーという名前をつけて、自由に好きなことを綴ったところが、娘に気に入ったようです。隠れ家生活を続けていたアンネと家族が、いつ見つかるのかと、読んでいてどきどきしたそうです。
読んだこどもの年齢:8歳


タイトル:ふくはなにからできてるの? 
作者:佐藤哲也
絵:網中いづる 
私たちが毎日身につける洋服が何からどうやって出来るのか教えてくれる科学絵本です。 糸というものはとても細い「せんい」が集まって出来ていること、 シルクのドレスや着物が「カイコ」という名前の芋虫が吐く糸で出来ることなどは 子供に新鮮なようです。お洒落で可愛いイラストで、一緒に読む大人も楽しめます。 


タイトル:うみの100かいだてのいえ 
作者・絵:岩井俊雄 
絵がとても可愛くカラフルで、海の生き物がたくさん出てきて、見ているだけで楽しめる本です。 1から100まで数える練習になり、迷路もあったりと、お子さんが一人で眺めていても楽しめるかと思います。


タイトル:バムとケロのおかいもの 
作者・絵:島田ゆか作 
犬のバムとカエルのケロちゃんが月に一度の水曜日に市場に買い物に行くお話です。 
お買い物に行くのをとても楽しみにしているケロちゃんの行動が面白く、 イラストが可愛いらしく細部まで丁寧に描かれています。 4歳になったばかりの娘のお気に入りのページはケロちゃんが気に入ったお店「ゆかいなとびら」のページ 。いろんな形のとびらを開けると、なんとも変わったアイテムがいろいろ出てきて面白いです 。カラフルなページは子どもの心を鷲掴みで、読み返すたび新しい発見があり、バムやケロちゃんのお友達の動物たちも出てきてとっても楽しい絵本です。
読んだこどもの年齢:4歳


タイトル:ごめんなさい
作者:中川ひろたか
絵:長新太
長新太のユニークな絵と奇想天外な理由でごめんなさいを言う人やモノ。次はどんなことでごめんなさいを言うのかな?とわくわくしながらページをめくることができます。どんな時にごめんなさいって言うか、親子で話し合うのも楽しいですよ。


タイトル:じごくのそうべえ
作者:田島 征彦
いまでいうサーカスの人のそうべえが、ひょんなことから死んでしまい、一緒に死んだ仲間4人組もろとも、エンマ様に地獄に送られてしまいます。一体地獄でどんなことがあるのか?最後はどうなるのか?怖い話かと敬遠されてしまうかもしれないですが、実は面白い話で、ギャグ満載です。落語が元になっているので、オチがしっかりしています。
息子は5歳のときにはまって、リズミカルな関西弁を、全文暗記する勢いでした。
読んだこどもの年齢:5歳


タイトル:ふしぎなふしぎなまほうのき
作者:クリスティ・マシソン
大きな1本の木があります。この木に触れてみると…あれ?葉っぱが生えてきました
そして、もっともっと触れてみると、花が咲き、果実が実り、葉が落ちて…
揺らしてみたり、息を吹きかけてみたりと絵本を読みながら、 実際に参加して楽しむ仕掛け絵本です。鮮やかな色使い、分かりやすい文章、何より季節を感じられる、 1本の木の成長(生命の過程)を感じられる素敵な1冊です。
読んだこどもの年齢:3歳5ヶ月


タイトル:ごきげんななめのてんとうむし
作者:エリック・カール
ごきげんななめのてんとうむしはいつも自分に自信がないので、 わざと自分を強くみせて、自分より大きなものにケンカをふっかけています。ハチ、カマキリ、すずめ、へび、ゴリラなど…いろんな動物に声をかけますが、 相手が強くて結局逃げてばかり。
「はらぺこあおむし」で大人気の作家、エリック・カール氏の1冊。色彩豊かな絵と時間の経過によって構成されたページ、いろんな動物が出てきて、 動物の名前を覚えるのも楽しい1冊です。最後は地球上で一番大きな動物が出てきます。小さなごきげんななめのてんとうむしはどうなるのでしょうか?時間の経過が分かるように時計の絵もあり、「今何時?」というのも子どもと一緒に学べそうです。大型絵本なので、絵やしかけを楽しむだけでも小さなお子さんから楽しめる絵本だと思います。
読んだこどもの年齢:3歳5ヶ月


タイトル:じぶんだけのいろ
作者:レオ・レオニ
「おうむはみどり、ぶたはピンク、トラはしまもよう…など 動物には自分だけの色があるけれど、カメレオンにはありません。どうしても自分だけの色がほしくて緑の葉っぱの上に暮らすことにしましたが、 季節が過ぎると葉っぱの色も変わり、やっぱり体の色も変わってしまい嘆くカメレオン。そんなカメレオンが出逢ったのは…」優しい色使いの絵と優しいお話は子どもだけではなく、読み聞かせる大人も楽しめる1冊です。お話に触れながら「色」を覚えられるので、小さいお子さんにもおすすめです。「自分だけの色を見つけられなくても、幸せになれる!」そんな人生の教訓を学べる1冊です。
読んだこどもの年齢:3歳5ヶ月